EV3廃盤によるSPIKEへの切り替え
なんというかとてもうれしくない情報が入ってきました。LEGO MINDSTOMS EV3の廃盤のお知らせです。これからは、SPIKE、WeDo2.0を中心とした、教育版LEGOの展開を見据えているようです。
EV3が販売開始(2013年9月)されてから、約7年。そろそろ新機種が発売されるのかなと淡い期待をしていたこの頃でした。そこに来てのいきなりの廃盤。。。悲しすぎる
SPIKEが発売されたのは、昨年の1月。EV3とWeDo2.0の中間的存在として発売されてました。
なので今回は、EV3廃盤に関連して、EV3とSPIKEの比較をしていきたいと思います。
詳しくない点が多々あるかと思いますが、温かい目で見ていただくととても嬉しいです。
EV3
いいところ
1, 液晶付きインテリジェントブロック
この液晶付きには、たくさん助けられています笑笑!!
これは、EV3の先代MINDSTOMS RCX*1から、続くものですね。はじめは、横長の液晶から2代目のNXTでは、64×100の液晶にて、プログラムの選択、簡単なプログラムの作成などができるようになりました。また、NXT2台をBluetoothを使用して、接続することも可能になりました。
そして、現在のEV3では、178×128の液晶と更に大きくなり、プログラムの選択、簡単なプログラムの作成はもちろんのこと更にモーター単体の操作、センサー、モーターの値の検出など多くのことができるようにななりました。
このようにEV3は、競技やプログラムを作成するにあたって細かい操作をすることが可能になりました。
2, センサー、モーター接続ポートが8つ
EV3には、センサーを4つ、モーターを4つ、合計8つのセンサー類を接続することが可能です。この事により、多くの作業をEV3で行うことが可能になりました。
更にセンサーも色認識する"カラーセンサー"、物理的な接触を認識する"タッチセンサー"が2つ、物体との距離を計測する"超音波センサー"、物体の傾きを検知する"ジャイロセンサー"とセンサーだけで5つも付属しています。また、モーターに関しても大きなトルクを発生させる”Lモーター(Large Motor)”が2つ、トルクはそこまで出せないが正確な回転を行う”Mモーター(Medium Motor)”とモーターが3つ基本セットには付属していることから、多彩なロボット、プログラミングの作成が可能です。
3,モーター、コードが単独になっている
EV3のセンサー、モーターは単独になっており、EV3本体との距離などによって、コードの長さを変更することが可能です。そのため、無駄なコードの配線作業をする必要がないため楽なロボット作りが可能になります。
それ以外にも、コードが破損した場合もコードのみを交換することで、前と同じようにロボットを作成することができます。
また、モーターやセンサーが壊れているのか、それともコードが壊れているのかの確認もしやすく競技などをする際、どちらを交換すればよいのかのいい判断基準にもなります。
欠点
1, インテリジェントブロックが大きく、複雑な形
EV3のインテ入りジェントブロックは、写真を見ていたいてわかるように意外と大きいでブロックとなっています。また、重量もバッテリー込みで○○gとロボットを作成する上でこのインテリジェントブロックをどこに置くかによってロボットに大きな影響を与えます。
また、形もきれいな直方体ではなく、出っ張っている場所があったり、へこんでいる場所が多々あり、ブロックの取り付けが難しいことが挙げられます。ただ、基盤を二段に分けたりなど工夫されてこの形になっているため我慢です。。。
2,起動時間がかかる
EV3の電源をスタートさせてから、時間が少しかかります。重たいプログラムを起動しているため、必然的にスタートアップに時間がかかります。ただこれに関しては、大本のOSがLinuxOSであるため言語開発環境に容易に変更ができます。そうすることで、起動時間が早くなるだけでなく、多くの言語プログラムを実行することが可能になります。
SPIKE
SPIKEに関してhあ、私自身がまだ所持していないことから、説明はざっくりです。申し訳ありません。しかし、魅力はあるロボットキットだと思うので、現在私が思うことを書きたいと思います。
いいところ
1,センサー、モーター接続ポートが6つ
ここで、あれっと思った方が多いかと思います。EV3のほうがつけられるセンサーモーターの数は大手はないかと。。。そうなんです!!ですがポイントはそこではありません。EV3では、センサーを接続できるポート、モーターが接続できるポートが決まっていました。しかし、このSPIKEではセンサー、モーターどこにいくつつけても問題ありません。例えば、今回作成するロボットには、たくさんの動きをさせたいから、モーターを5つ接続して、センサーは1つだけにしよう!など、組み合わせの自由度は大幅に上がります。なので、SPIKEでは、EV3に比べ、自由度の高いロボットの作成が可能になります。
しかし、ポート6つは少ないですね。。。私は、WRO(ワールド・ロボット・オリンピアド)に出場した経験があるのですが、8つのセンサー、モーターを使用してもまだまだ足りないというのが正直な感想です。
ポート8つのバージョンの進化版をLEGO社の方には、発売してもらいたいです!!(個人的な願望ですwww)
2,標準のプログラミングソフトがスクラッチ重視型
これは、小学生、中学生にスポットを当てていると考えられます。近頃の小、中学生の多くはスクラッチを使用してプログラミングを楽しんでいる子供がとても多いです。
これは、確実にこの層をターゲットにとらえたソフトを標準にしているため導入という面では、とても取り入れやすいかと思われます。EV3も同様スクラッチ版も配信されていますが、長年使用されてきたEV3ソフトウェアのシェアが大きくあまり使用されていないです。
ただ、今後プログラミング入門としては、スクラッチはとても使用しやすい作りになっていますのであたしく始める方には、とてもおすすめなソフトになっているかと思います。
3,色がカラフル
SPIKEに同封されているレゴブロックは、どれもカラフルなブロックになっています。
対して、EV3は白やグレーといったモノトーンな色がメインでした。
これは、小学生中、高学年当たりをターゲットにしています。カラフルにすることで明るいロボットが作ることができ、楽しくロボットを作ることができると思います。
4,モーター,センサー接続ケーブルが柔らかい
EV3のモーター,センサー接続ケーブルは、独立しているもののハードタイプになっています。小さい隙間などを通したり、コンパクトにまとめるのは容易ではありません。
しかし、このSPIKEのコードは、モーター,センサーに直接つながっており、長さの調整はできないもののケーブルがソフトタイプのものであり小さい隙間を通すのはもちろんコンパクトに纏めることでスッキリとした配線整理をすることができます。
欠点
1,EV3と互換性がない
別商品になるので、仕方のないことかもしれませんが、NXTからEV3へとモーター,センサー接続にはできません。さらに、SPIKEの下位モデルにWeDo2.0というキットがあるのですが、モーターセンサー類のケーブルは同じ形状はしていますが、今の状態では互換性はありません。今後、LEGO社からEV3のモーターセンサー類とSPIKEの互換性のケーブルが発売されると、またロボット作りに幅広いバリエーションが増えるかもしれません!!
2,ケーブルの長さが決まっているため、接続が困難になる可能性大!
これに関しては、私自身がまだ使用していないため何とも言えませんが、EV3時代25㎝、35㎝、50㎝のケーブルの中から選択してインテリジェントブロックとモーター、センサーとの距離を探りながら、接続をしていましたがこのSPIKEは指定された距離で接続しなければならないので配線の複雑さや、ケーブル自体が届かないハプニング等が発生してしますかもしれません。
3,ケーブルとモーター、センサーが一体化している
こちらは本当にもしもの時なのですが、もしケーブルが断線した場合このモーターは、使用できなくなります。EV3では、ケーブルが独立していたので、断線したり、接触が悪い場合は違うケーブルに交換等ができましたがこれができないのは痛いですね。
断線しにくいのではとも思いましたが、WeDo 2.0でもSPIKE同様のケーブルを採用していますが、断線であったり接触不良が起きていることも事実です。この様な現象が起きたときにモーター、センサー事態を買い直し隣るのは金銭的にもきついポイントになりそうです。
まとめ
ここまで、様々な観点から、EV3とSPIKEをいいところ、欠点を書いてきましたが各種様々です。これらから皆様が何を取るかはいろいろですが、もしEV3を選択する場合は急いでください。廃盤まで時間がありません!!
SPIKEは、今後の技術開発などを待ちつつ様々なことに挑戦できそうです!!
*1:こちらに関しては、触ったことがないため詳しい説明は省きます。申し訳ありません。